毎年1月に京都勧業館(みやこめっせ)で行われる雅風展をはじめ、各雅展(春雅展・秋雅展・九州雅展・北陸雅展・東海雅店)での売店運営を当組合が行っております。来場されるお客様への販売はもちろん、日本全国から集まる組合員交流の場となっております。
(写真は平成25年1月、第38回雅風展より)
前身である日本小品盆栽組合は、昭和50年3月に「西日本小品盆栽会」として発足し、昭和50年9月に全国組織となり、以来、日本小品盆栽組合は、展示会の主催による組合員の販路開拓支援、小品盆栽の普及に努めてまいりました。
しかしながら、令和2年からの新型コロナウイルス感染症の影響を受け、日本小品盆栽組合においても、幾つかの展示会や各種会合が中止又は延期を余儀なくされ、深刻な状況が生じております。また、このような状況下であればこそ、盆栽愛好家の方々に対する丁寧な対応と盆栽技術向上の指導、組合員の盆栽店を中心とした情報発信の強化などを通じて盆栽愛好家の輪を広げて行く努力を継続することが一層肝要です。
また、盆栽の海外需要は拡大傾向にあるものの、盆栽の国内需要は、国内愛好家の高齢化等に伴い、減少傾向にあります。また、盆栽業界における多くの中小企業は、少子高齢化による職人不足、経営者の高齢化及び後継者不足による事業承継問題に苦慮しております。
今後ますます変化する経営環境に対応していくためには、今までのような法人格のない任意団体では信用力がなく、活動に限界があります。
これらの課題解決と事業及び組織強化のための方策を検討した結果、新たに法人格のある「日本小品盆栽“協同“組合」を発足いたしました。これまでの日本小品盆栽組合の実績と経験を踏襲しながら、組合員のニーズに沿った共同経済事業を実施し、財政基盤を強化していきます。また、「相互扶助の精神」の下、組合員の自主的な経済活動を促進し、経済的地位の向上を図っていく所存でございます。
今こそ組合員一丸となり組合事業、盆栽界発展に更なるご協力とご支援を賜りますようお願い申し上げます。
令和4年11月4日
日本小品盆栽協同組合 佐々木雅裕