2025.01.01
新年、明けましておめでとうございます。2025 年の新春を迎え、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
今年、日本小品盆栽協同組合は 50 周年を迎えます。当組合は、1975 年 3 月に西日本小品盆栽会 設立いたしました。その後、同年に全国小品盆栽組合と改称、2008 年に日本小品盆栽組合に改称、そして、2022 年に法人格となる日本小品盆栽協同組合を新たに設立し、今に至ります。偉大なる先輩組合員の皆様、現役の組合員の皆様、そして、盆栽愛好家の皆様をはじめとして、地域社会や関係機関の皆様のご支援とご協力もいただきながら、今日まで活動を続けてまいりました。この 50 年という長い歴史は、一重に皆様の温かいご支援の賜物であり、ここに深く感謝申し上げます。
50 年という節目を迎える中で、私たちはこれまでの歩みを振り返ると同時に、今後の課題と展望にも目を向けております。時代は刻一刻と変化し、社会や経済の構造も大きく様変わりしていく中で、組合としての役割や責任もまた進化し続けるべきだと感じております。
今、盆栽界では、様々な問題に直面しております。業者、愛好家の減少、また、それに付随して、展示会の入場者数や展示席も減少してきております。確かに日本の”BONSAI”が海外に認められ、外国人業者、愛好家は年々増えておりますが、盆栽の中心、聖地ともいえるこの日本でこのような状況が続けば、決して、日本の盆栽界の将来は、安泰だとは言えません。いずれ外国人にそのお株を奪われることにもなりかねません。
当組合は、盆栽業者の団体です。組合員である業者は愛好家の皆様に良質な盆栽やサービスをご提供し、それを通じて生計を立てておりますが、それと同時に伝統文化である盆栽を守り、発展させていくことも重要な使命と考えます。
そして、私たち組合は、組合員である業者の皆様がその使命を果たしやすい環境や機会を提供し続けること、さらには盆栽の魅力を広く発信することを大切な役割と考えています。組合と組合員の双方が一丸となり、「愛好家の皆様にどのように喜んでいただけるか」「盆栽の魅力をどのように発信し続けるか」を常に追求していくことで、業者、愛好家を含めた盆栽人口の減少に歯止めをかけるだけでなく、さらなる発展につながるものと確信しています。
そこで 50 周年の年を新たなスタートと捉え、以下のイベントを開催いたします。
一つ目は 1 月 10 日~12 日までに開催する「小品盆栽フェア第 50 回雅風展」。(公社)全日本小品盆栽協会との共催です。今年度は、記念すべき 50 回展となり、展示数も多く、また、即売コーナーにも日本中から、多くの業者が出店いたします。デモンストレーション、ワークショップ等、来場者の皆様に楽しんでいただけるようなイベントも目白押しです。
詳細はこちら → https://shohin-bonsai.or.jp/
二つ目は 4 月 26 日~27 日に開催する「日本小品盆栽協同組合 50 周年記念”小品盆栽フェス」です。東京の上野グリーンクラブにて開催いたします。選りすぐりの小品盆栽の銘品を多数展示の予定です。また、都立園芸高校 盆栽部の協力を得て、高校生ならでは、展示、ワークショップも開催いたします。
詳細はこちら → https://shohin-bonsai.ne.jp/50th/
三つ目は、EXPO 2025 大阪・関西万博 会場内にて、5 月 19 日~22 日まで「EXPO2025 日本盆栽・水石展」を開催いたします。日本小品盆栽協同組合が中心となり、日本盆栽協同組合、日本皐月協同組合、日本水石組合、4 団体合同で開催いたします。盆栽業界をあげての大イベントです。
詳細はこちら →
https://shohin-bonsai.ne.jpexpo2025/
ぜひ、この 3 つのイベントにお越しください。盆栽の更なる魅力を発見できることと思います。
我々は盆栽業者である組合員間の相互扶助を目的とした団体でございますが、この組合を通じ、業者、盆栽界を元気にそして、盛り上げていくことで、愛好家の皆様に還元できることも多いと考えます。
2025 年も引き続き、頑張ってまいりますので、組合員の皆様には何卒、ご協力とご支援を賜りますようお願い申し上げます。愛好家の皆様にも、どうか応援いただければ幸いです。
本年が組合員の皆様、愛好家の皆様にとりまして幸多き年でありますよう、心よりご祈念申し上げ、新年のご挨拶とさせていただきます。
2025 年 1 月 1 日
日本小品盆栽協同組合
理事長 佐々木雅裕